「ハワイには行ってみたい。でも、長時間のフライトや、現地での移動を考えると、足腰が弱くなってきた自分たちには無理かもしれない」——そう感じて、最初から候補に入れていない60代・70代夫婦は少なくありません。
結論から言うと、「歩く場面」を事前に把握し、ひとつずつ対策を組み合わせれば、ハワイは十分に楽しめる旅先です。
この記事では、足腰に不安がある方が実際にハワイへ行くとしたら、どんな4泊6日になるのかを具体的な日程として組んでみました。読み終えたときに「これなら行けそうだ」と思っていただけることを目指しています。
まず知っておきたい:ハワイ旅行で「歩く場面」とその対策
不安の正体を分解すると、実は「対策がすでに用意されている」場面がほとんどです。
| 不安な場面 | 実際の対策 |
|---|---|
| 空港での長い移動 | 出発前に航空会社へ車椅子の貸し出しを依頼できる(無料)。日本の空港・ホノルル空港ともに対応 |
| 飛行機内での長時間着席 | 通路側席・トイレ近くの席をリクエスト可能。事前に座席指定で調整できる |
| 観光地での徒歩移動 | 真珠湾やホノルル市内観光はバス・ボード中心で歩行距離は短め |
| ホテル周辺の移動 | ワイキキ中心部のホテルなら、主要スポットまで徒歩圏内かトロリーで対応可 |
| 長距離を歩きたいとき | 現地で電動モビリティ「WHILL」を1日単位でレンタル可能 |
つまり、「歩けないからハワイは無理」ではなく、「歩かなくて済むように旅程を組む」という発想に変えるだけで、選択肢は大きく広がります。それでは、実際の4泊6日の過ごし方を見ていきましょう。
モデルプラン:足腰に不安があるシニア夫婦の「ハワイ4泊6日」
添乗員同行ツアーをベースに、無理のないペースで組んだイメージです。実際のツアーでは順序や内容が異なりますので、申し込み時に「歩行距離」を確認する際の目安として参考にしてください。
1日目:日本発 → ホノルル到着
- 出発前に空港カウンターで車椅子サポートを依頼(事前リクエスト済みなら当日もスムーズ)
- 機内では通路側・前方の席で、トイレへの移動も最小限に
- ホノルル到着後はバスでホテルへ。到着日は観光なしが基本
- 夕食はホテル周辺のレストランで、時差を感じる前にゆっくり休む
2日目:真珠湾・アリゾナ記念館観光
- 午前:ホテルからバスで真珠湾へ。日本語ガイドが送迎から案内まで同行するツアーが多く、英語が話せなくても安心
- アリゾナ記念館へはボートで移動するため、歩く距離は思ったより短い
- 車内トイレ付きのデラックスバスを使うツアーもあり、長時間移動の負担が少ない
- 午後:ホテルに戻って休憩。夕方は涼しくなってからホテル周辺を少し散歩
3日目:ワイキキで自由時間(無理せず楽しむ1日)
- 午前:ロイヤル・ハワイアン・センターへ。曜日替わりの無料カルチャー体験(ウクレレ・フラ・レイメイキングなど)を見学。中庭のベンチで木陰を楽しみながら、座ったまま参加できる体験もある
- 昼食:センター内のフードコートやカフェで休憩
- 午後:行動範囲を広げたい場合は、現地でWHILL(電動モビリティ)をレンタルし、アラモアナセンターまでトロリーで移動。冷房の効いた室内をゆっくり巡る
- 夕方:ホテルに戻る途中、クヒオビーチで開催される無料のフラショー(週数回・17時台〜)に立ち寄る
この日は「頑張って観光する日」ではなく「自分たちのペースで過ごす日」です。WHILLを使えば、普段なら諦めていた距離も夫婦で一緒に移動できます。
4日目:ホノルル市内観光(バス中心)
- 午前:観光バスでホノルル市内を周遊。イオラニ宮殿やカメハメハ大王像は車窓から見学
- ホノルル美術館に立ち寄るツアーであれば、冷房の効いた館内で椅子に座りながら作品を鑑賞できる
- 午後:ホテルへ戻り、ゆっくり休憩。夜は近くのレストランでハワイ料理を楽しむ
5日目:最終日もゆったり、お土産タイム
- 午前:ホテル周辺のABCストアでお土産探し。日本円での支払いに対応している店舗も多い
- レシートを合算して条件を満たすとちょっとしたギフトに交換できる「ゴールドカード」制度もあるので、買い物のたびにレシートをまとめておく
- 午後:空港へ。チェックインの際も車椅子サポートを依頼できる
6日目:日本到着
機内泊を経て、翌日に到着するスケジュールです。到着後は無理に予定を入れず、ゆっくり体を休めましょう。
実際にこんなツアーがあります
上記のモデルプランは、実際の旅行会社のツアーでも近い構成のものが見つかります。たとえば「シニア夫婦向け」「ゆっくり楽しむ」といったキーワードのついた4〜5泊のハワイツアーには、真珠湾観光と自由時間をバランスよく組み合わせたプランがあります。価格はシーズンやホテルのランクによって変動しますが、添乗員同行・エコノミークラスのスタンダードなプランであれば、4〜5泊で20万円台からのものも見られます。
申し込みの際は、「足腰に不安があるので、観光中の歩行距離が気になります」と一言伝えておくと、当日の添乗員のサポートや休憩のタイミングにも配慮してもらいやすくなります。クラブツーリズムには60歳以上限定のツアーも多く、年齢層が近い分、無理のないペースで組まれている傾向があります。
→ 『クラブツーリズム』 ★海外旅行★
で「ハワイ」「60歳以上限定」のキーワードで検索してみましょう。
もっと知っておきたい人へ:当日役立つ小ネタ
電動モビリティ「WHILL」のレンタル
シェラトン・ワイキキ内のカウンターで、近距離モビリティ「WHILL」を1日単位でレンタルできます。最高速度は時速6kmほどで、歩行者と同じ感覚で操作できるため、普段車椅子を使わない方でも扱いやすいのが特徴です。事前予約制なので、利用したい日が決まったら早めに予約しておきましょう。
ワイキキトロリーで行動範囲を広げる
- グリーンライン:ダイヤモンドヘッドの麓まで。登らずに撮影だけして戻ることも可能。土曜朝はKCCファーマーズマーケットへもアクセス
- レッドライン:ホノルル美術館方面を周遊。冷房の効いた館内は休憩にも最適
- ピンクライン:アラモアナセンターとワイキキを結ぶ。2026年4月から最終便が20時15分発まで増便
停留所には車椅子で乗降できない箇所もあるため、利用前に公式サイトで対応停留所を確認しておくと安心です。
円安時代のお金まわり、3つの工夫
- JCBカードを1枚持参:レストランやカフェでJCB提示の優待が多く、海外旅行保険が付帯しているカードも多い
- ABCストアは日本円も使える:手持ちのドルが足りないとき、円で支払ってドルのお釣りを受け取れる店舗が多い
- 両替は一度にまとめない:出発前は2〜3日分+予備程度にとどめ、残りはカード支払いを基本にする
「現地で歩けなくなったら」への備え
事前に対策を立てていても、現地で予想以上に疲れることはあります。そんなときのために、次の3点を覚えておいてください。
- 添乗員にすぐ相談する:1人だけ観光をパスしてホテルやバスで休む、というのは珍しいことではありません
- WHILLや車椅子のレンタルを当日でも確認:予約が取れる場合もあるため、ホテルのコンシェルジュに相談を
- 海外旅行保険に加入しておく:万が一の通院が必要になった場合の安心材料になります
海外旅行保険についてまだ検討中の方は、70代・80代でも入りやすい保険の比較記事もぜひ参考にしてください。
→ 【2026年最新】海外旅行保険 70代・80代おすすめ比較
旅程づくりの基本
ハワイは飛行時間が7〜8時間と長いため、到着日は観光を入れず移動と夕食だけにとどめ、帰国後も予定を詰めない——このメリハリが、旅の満足度と疲労感の両方を左右します。旅程づくりの考え方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→ 60代の海外旅行は疲れる?シニア世代におすすめの対策一覧
出発前のスマートフォン設定を済ませておくと、トロリーの時刻確認や地図検索が現地でスムーズになります。
ハワイを含む60代夫婦に人気の旅行先全体を比較したい方は、こちらもあわせてご覧ください。
まとめ:歩けなくても、ハワイは「行ける」
足腰の不安は、ハワイ旅行をあきらめる理由にはなりません。ポイントは次の3つです。
- 空港や機内でのサポートは事前リクエストで用意されている
- 真珠湾やホノルル市内観光はバス・ボード中心で歩行距離は短め
- 自由時間はWHILLやトロリーで行動範囲を広げられる
まずは「歩行距離が気になる」と一言伝えたうえで、60歳以上限定のハワイツアーを探してみてください。具体的な日程が見えてくると、「行けそう」という実感もきっと強くなるはずです。
→ 『クラブツーリズム』 ★海外旅行★
でハワイツアーを探す

