「台湾、行ってみたいけど、体力的に大丈夫かな」「石畳が多いって聞くけど、足が心配…」。そんな不安を抱えているシニアの方にこそ、台湾はぜひ行っていただきたい旅先です。
シニア海外旅行の人気ランキングで台湾は常に上位。その理由は明快です。飛行時間は約4時間、時差なし、日本語が通じる場面が多く、食事が口に合い、MRTは100%バリアフリー。これだけ条件が揃った海外旅行先は、なかなかありません。
この記事では、シニア世代が安心して楽しめる台湾5日間のモデルコースを、最新情報をもとに徹底解説します。九份の石段問題、夜市でのトイレ事情、日本語が通じる範囲、費用の目安まで、気になるポイントをすべてカバーしました。はじめての台湾旅行の計画に、ぜひお役立てください。
台湾がシニアに選ばれる理由
シニア海外旅行の調査では、台湾は韓国とともに常にトップを争う人気の旅先です。その理由は一言でいえば「ハードルの低さ」です。
①飛行時間が短い・時差ゼロ
東京(羽田・成田)から台北(桃園空港)までは、直行便で約4時間。名古屋・大阪・福岡からもほぼ同じか、それより短い便があります。ヨーロッパの10時間超のフライトとは体への負担がまるで違います。また、台湾と日本の時差はゼロ。体内時計が乱れないので、到着初日からすぐに動けます。
②日本語が通じやすい
台湾では、日本統治時代の歴史的背景もあり、日本文化への親しみが深い国です。観光地では日本語の案内表示や日本語対応スタッフが多く、ホテルのフロント、主要な観光地、タクシーアプリを使えば言葉の壁を感じる場面は思いのほか少なくなっています。漢字が共通しているため、筆談でもある程度の意思疎通ができるのもシニアには心強い点です。
③食事が口に合う
台湾料理は、脂っこいものよりあっさりした蒸し料理や汁物が多く、シニア世代の胃にも優しい料理が揃っています。小籠包、魯肉飯(ルーローファン)、牛肉麺、担仔麺など、日本人の口に合う料理が多いと評判です。また、コンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート)が街中に充実しており、日本と似た環境でお惣菜や飲み物が手軽に買えます。
④医療・治安・衛生水準が高い
台湾はアジアの中でも特に医療水準が高く、治安も良好です。外務省の海外安全情報でも台湾は危険度の低い地域に分類されています。水道水は飲料には適しませんが、街中の衛生状態は良好で、食中毒リスクも比較的低いとされています。
⑤バリアフリーが整っている
台北の地下鉄MRTは全駅にエレベーターとエスカレーターが設置されており、バリアフリー先進国の日本と比べても遜色ない水準です。専門家の評価でも「世界の見本となる地下鉄」と称される台北MRTは、足腰が不安なシニアでも安心して利用できます。
台湾旅行の費用目安(5日間・1人あたり)
「台湾旅行っていくらかかるの?」は、多くの方が最初に気になるところです。正直に言うと、旅行の時期・航空会社・ホテルのランクによって幅があります。以下はざっくりとした目安です(2026年現在、1台湾元≒5円換算)。
費用の内訳(個人手配・5日4泊)
| 項目 | おさえめプラン | ゆとりプラン(シニア向け推奨) |
|---|---|---|
| 航空券(往復) | 4〜6万円(LCC・早割) | 7〜10万円(チャイナエアライン・エバー航空・JAL・ANA) |
| ホテル(4泊) | 2〜4万円(ビジネス~シティホテル) | 5〜10万円(3〜4つ星ホテル、朝食付き) |
| 食費 | 5,000〜1万円(夜市・ローカル食堂中心) | 1〜2万円(レストランも利用) |
| 交通費(現地) | 3,000〜5,000円(MRT・タクシー少々) | 1〜2万円(タクシー多め・チャーター利用) |
| 観光・体験 | 3,000〜8,000円 | 1〜2万円(ガイド付きツアー等) |
| 土産・ショッピング | 0.5〜1万円 | 1〜3万円 |
| 海外旅行保険 | 2,000〜4,000円 | 3,000〜6,000円 |
| 合計目安 | 約10〜15万円 | 約20〜30万円 |
シニアにおすすめなのは「ゆとりプラン」寄りの設定です。タクシー移動を多めにとり、体力を温存しながら楽しむスタイルにすると、1人20〜25万円前後が現実的な予算感となります。
費用を安くする3つのポイント
- 時期を選ぶ:最も高いのは年末年始・春節(旧正月、1〜2月)・GW・夏休み(7〜8月)。シニアに特におすすめなのは、10〜11月と3〜4月。気候が穏やかで比較的価格も落ち着きます。
- 早割を使う:エバー航空・チャイナエアラインなどの直行便は、2〜3ヶ月前の早割で価格が大きく変わります。急ぎの予定がなければ早めの予約がおすすめ。
- パッケージツアーも検討:航空券+ホテルのセットは、個人手配より安くなることも。クラブツーリズムやHISのパッケージは要チェックです。
シニアが知っておきたい台湾の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時差 | 日本との時差なし(日本時間=台湾時間) |
| 言語 | 中国語(繁体字)。観光地では日本語・英語対応多数 |
| 通貨 | 台湾元(NT$)。2026年現在 1元≒5円前後 |
| 気候・ベストシーズン | 10〜11月(秋)、3〜4月(春)。夏は高温多湿・台風リスクあり |
| フライト時間 | 東京から約4時間(直行便) |
| 電圧 | 110V(日本と同じプラグ形状。変換不要の場合多い) |
| Wi-Fi・通信 | 空港でSIMカードまたはeSIM購入が便利。1日約400〜600円から |
| チップ | 不要 |
| 入国カード | 2024年よりオンライン事前申請も可能に(Visit Taiwan) |
| 水道水 | 飲用不可。ペットボトル購入またはコンビニ活用 |
台湾元への両替は、日本の主要空港(成田・羽田・関空など)でも可能ですが、現地の銀行や空港での両替レートが良いことが多いです。クレジットカード(VISA・MasterCard)は台北市内のホテルやデパートでは概ね使えますが、夜市や小さな食堂は現金のみのところも多いため、少量の現金は必ず持ち歩きましょう。
台北MRTはバリアフリー完備|シニアでも安心して使える
台北の地下鉄「MRT(捷運)」は、バリアフリーの面で世界的にも高い評価を受けています。
- 全駅にエレベーター・エスカレーターを設置。階段を使わずにホームまで移動できます。
- 全駅にバリアフリートイレあり。清潔で広く、シニアでも安心して使えます。
- ホームドアが全駅完備。2018年に全駅への設置が完了しており、誤って線路に転落するリスクがありません。
- エレベーターの位置表示が充実。ホームに降りた瞬間、どちらにエレベーターがあるか案内板で確認できます。
- 車内は広々。車両の先頭・後部に車いすスペースが設置されており、シニアカーや電動車いすでも乗車できます。
運賃の支払いには「悠遊カード(EasyCard)」が便利です。Suicaのようなプリペイド型ICカードで、MRT・バス・一部のコンビニでも使えます。桃園空港やMRTの窓口で購入でき、カード本体が150元(約750円)、チャージして使います。複数人で1枚を共有することはできませんので、人数分購入しましょう。
タクシーも気軽に使えます
台北のタクシーはメーター制で料金が明確です。初乗りが約100元(約500円)と日本より安く、体力を温存したいシニアには積極的に使っていただきたい移動手段です。2025年に70代のお母様と台湾旅行をされた方のブログ記録によると、「移動はすべてタクシーにしたことで、体力的にとても楽だった」という声があります。
スマホがある場合は「Uber」アプリを使えば、行き先を日本語で入力でき、言葉が通じなくても乗車できます。ただし台湾のタクシーでは路上での流し捕まえも一般的で、台北市内であれば街中でタクシーを拾うことは難しくありません。
シニアにおすすめの観光スポット10選
①国立故宮博物院|世界四大博物館のひとつ
中国歴代皇帝が収集した美術品・宝物約70万点を所蔵する、アジア最大規模の博物館です。「翠玉白菜」や「肉形石」など、教科書にも登場する名品を実際に目にできます。
シニアへのポイント:館内は広いですが、見どころの多い展示室を重点的に回れば2〜3時間で主要なものを鑑賞できます。館内は冷房が効いており、外の暑さを避けながらゆっくり座って鑑賞できるのもシニアには嬉しいポイントです。音声ガイドの日本語版あり(有料)。
アクセス:MRT「士林駅」からバス(紅30など)で約15〜20分、または「剣南路駅」からバス(棕13など)で約10分。タクシー利用の場合、台北市内中心部からは約250〜300元(約1,250〜1,500円)が目安です。
入場料:350元(約1,750円)。チケットは現地窓口で購入可能です。
②龍山寺|台北最古のパワースポット
1738年創建の台北最古の寺院で、観光名所であると同時に地元の人々が日々参拝する生きた信仰の場です。華やかな装飾と線香の煙が立ち込める境内は、異国情緒あふれる雰囲気。台湾の文化・宗教に触れることができます。
シニアへのポイント:MRT龍山寺駅から徒歩3分と抜群のアクセス。境内は段差が少なく歩きやすく、入場無料です。参拝作法の掲示(日本語あり)があるので、地元の方と同じように線香をあげて参拝することもできます。
③迪化街(てきかがい)|台北最古の問屋街でのんびり散歩
1860年に開港して以来、問屋街として栄えた台北最古の商業地区。西洋と中国の建築様式が混在する趣ある街並みの中に、台湾茶・漢方薬・乾物・お土産を扱うお店がずらりと並びます。近年はカフェやセレクトショップも増え、昔と今が混在するユニークな雰囲気です。
シニアへのポイント:通りは平坦で歩きやすく、距離も短いので体力的に無理なく散策できます。台湾みやげを探すのにも最適な場所です。MRT「北門駅」から徒歩約10分。
買いたいもの:台湾茶(高山茶・東方美人茶)、鳳梨酥(パイナップルケーキ)、乾燥フルーツなど。お茶屋さんでは試飲をさせてくれることも多いです。
④北投温泉(ペイトウ温泉)|台北からMRTで行ける名湯
台北市内からMRTで約40分で行ける温泉地です。19世紀末にドイツ人によって発見され、日本統治時代に温泉文化として発展しました。白硫黄泉・青硫黄泉・鉄硫黄泉と3種類の泉質が楽しめ、湯量も豊富です。
シニアへのポイント:北投温泉公園には「温泉博物館」(旧日本時代の公衆浴場を保存)があり、見学無料。温泉街には日帰り入浴できる施設が複数あります。個室貸し切り風呂タイプもあるので、家族・夫婦での利用も安心。周辺を散策するだけでも雰囲気が楽しめます。
アクセス:MRT淡水信義線「新北投駅」下車すぐ(台北駅から約40分)。
⑤九份(きゅうふん)|ノスタルジックな絶景の山村
赤いちょうちんが灯る急斜面の小道、茶芸館から見える海の眺め。台湾旅行の最も有名な光景です。「千と千尋の神隠し」に似た雰囲気とも言われ、多くの旅行者を魅了し続けています。
シニアへの正直な注意点:九份は石畳と急な階段が多いことで知られています。「基山街」(メインストリート)は比較的平坦ですが、有名な「竪崎路(じゅきざかみち)」の赤ちょうちんが並ぶ階段部分は急な下りです。足腰に不安がある方は、茶芸館に座ってゆっくり眺めを楽しむ過ごし方をおすすめします。階段の上り下りを減らしたい場合は、バスが停まる「九份老街」バス停付近(上のエリア)から入ると、いちばん急な階段部分を避けられます。
アクセス:台北からタクシー利用が最もシニアに便利で、片道約700〜800元(約3,500〜4,000円)の目安。台北発の日帰りバスツアーなら移動の手間なし(後述)。バスを使う場合は台北客運965番または1062番で「九份老街」下車、約70〜90分。帰りは夜のうちにタクシーで戻ることを強くおすすめします(帰りのバスは非常に混雑します)。
⑥饒河街観光夜市(じょうかがい)|シニアに最も向いた夜市
士林夜市と並ぶ台北2大夜市のひとつですが、シニアには饒河街のほうが断然おすすめです。全長約600mの一本道なので迷いにくく、「まっすぐ行って引き返す」だけで全体を見渡せます。
シニアへのポイント:MRT松山駅の5番出口を出ると目の前が入口。そして最大のポイントがトイレの近さです。現地在住者の調査によると、饒河街で最も快適なトイレはMRT松山駅のトイレで、夜市入口から2分以内に行けます。「夜市に行く前に駅のトイレを済ませ、帰りにまた駅で」という動線が安心です。入口すぐそばには松山慈祐宮(まつやまじゆうぐう)という大きな廟もあり、こちらもトイレを利用できます。
おすすめグルメ:胡椒餅(フージャオビン)、刈包(グァバオ/台湾式バーガー)、薬燉排骨(やくとんぱいぐ/漢方スープ)など。
⑦中正紀念堂|荘厳な広場と衛兵の交代式
蒋介石を記念して建設された、台北を代表するランドマークのひとつ。広大な広場と89段の白い大理石の階段で知られますが、段数を気にする場合はエレベーターも利用できます。毎時0分(閉館時間を除く)に衛兵の交代式があり、無料で見学できます。
シニアへのポイント:広場内には椅子が設置されており、休みながら観光できます。入場無料。MRT「中正紀念堂駅」すぐ。
⑧台北101展望台|台湾一の高さから眺める絶景
高さ508mの台湾最高層ビル「台北101」の展望台(89F)から、台北市街を一望できます。夜景もまた格別で、「台湾に来た!」という感動を強く味わえる定番スポットです。世界最速クラスのエレベーター(37秒で89Fに到達)も体験の一部です。
入場料:600元(約3,000円)。公式サイトまたは現地窓口で購入可。
シニアへのポイント:入口からエレベーターまでは平坦で問題なし。展望台内も段差なし。夕方〜夜に行くと昼景と夜景の両方が楽しめる。
⑨猫空(マオコン)|お茶と山の緑の癒し空間
台北南郊の丘陵地帯に広がるお茶の産地。ゴンドラ(指南宮から猫空まで)に乗って山を登り、茶葉を使った料理やお茶を楽しみながら台北市街の眺めを堪能できます。
シニアへのポイント:ゴンドラは座ったまま乗れるので体力不要。起点となる動物園南駅までMRTでアクセスでき、乗り換えも容易です。にぎやかな観光地とは一味違う、静かな時間が過ごせます。ゴンドラ料金は片道70元(約350円)。一部のゴンドラはガラス張りの床になっており、高所恐怖症の方は通常のものを選べます。
⑩行天宮(こうてんきゅう)と占い横丁
三国志の関羽を主神とする道教寺院で、商売繁盛・開運のパワースポットとして地元の人に絶大な人気があります。参拝者が多く活気があり、台湾の信仰文化を間近で感じられます。
境内前の地下道には「占い横丁」があり、日本語を話す占い師も多数います。旅の記念に一度占ってみるのも楽しい体験です。また境内では「収驚(シュウジン)」というお祓いのような儀式も受けられます(日本語で名前を告げれば参加できる)。MRT「行天宮駅」すぐ。入場無料。
シニアに教えたい穴場スポット3選
穴場①大稲埕码头(ダーダオチェン波止場)|夕暮れの淡水河ビュー
迪化街のすぐそばにある淡水河の河畔エリアです。整備された遊歩道から川を眺めながらゆったり歩けます。夕暮れ時にはオレンジ色に染まる淡水河と対岸の建物が美しく、台北の地元の人々もよく散歩に来る穴場スポットです。観光客が少なく、混雑を避けたいシニアに向いています。迪化街散策と合わせて立ち寄れます。
穴場②寧夏夜市(にんかよいち)|地元密着の小ぶりな夜市
士林夜市のような大規模な観光夜市とは違い、地元の台湾人が日常的に通う小さな夜市です。約100mの短い通りにグルメが凝縮されており、人混みを気にせずゆっくり食べ歩きできます。台北駅から徒歩15〜20分、または雙連駅から徒歩10分圏内とアクセスも良好。
名物は蚵仔煎(かきオムレツ)、麻辣臭豆腐(豆腐の辛い煮込み)、筒仔米糕(台湾風ちまき)など。大規模夜市の人混みに疲れた方や、夜市を初めて体験したいシニアに特にすすめたい場所です。
穴場③朱銘美術館(ジュミン美術館)|山の中の屋外彫刻美術館
台北から北へ車で約40〜50分、金山エリアにある野外彫刻美術館です。台湾を代表する彫刻家・朱銘の作品約2,000点を、豊かな緑の中に展示しています。「太極」シリーズや「人間」シリーズの迫力ある彫刻が広大な敷地に点在し、自然の中を散歩しながら鑑賞できます。
団体ツアーではまず訪れない穴場で、混雑がほとんどなくゆっくり鑑賞できます。タクシーまたは「台湾好行」観光バスでアクセス可能。入場料は350元(約1,750円)。台北市内では見られない静かな時間が過ごせます。
夜市のトイレ事情|シニアが安心して楽しむために
「台湾の夜市、トイレが心配」という声はシニアの方からよく聞こえます。正直にお伝えします。
夜市別トイレ事情(2026年現在)
| 夜市 | シニア向きか | トイレの状況 |
|---|---|---|
| 饒河街夜市 | ◎ 最もおすすめ | MRT松山駅(入口から2分)のトイレが清潔で快適。入場前に済ませるのが鉄則。 |
| 寧夏夜市 | ○ | 規模が小さいので混雑少なめ。近くのコンビニ(7-11)のトイレが使えることも多い。 |
| 士林夜市 | △ 規模が大きく複雑 | 屋台エリアに公衆トイレあるが、ピーク時は長蛇の列。地下のフードコートエリアに清潔なトイレあり。 |
全夜市共通の基本ルール:台湾のトイレには「紙を便器に流さないでください」と書かれている場合があります。以前はほとんどのトイレで流せないとされていましたが、近年は台北市内の主要観光地・デパート・MRT駅では流せるトイレが増えています。わからない場合はゴミ箱が置かれているかを目安に判断するか、係員に確認しましょう。
なお、コンビニ(セブンイレブン・ファミリーマート)は台湾全土に密集しており、多くの店舗でトイレを借りることができます。何かを購入しなくても利用できる店が多いです。「お手洗い」「トイレ」と言えば(または「厠所(ツェソ)在哪里?」と言えば)通じます。
シニアにおすすめの台湾5日間モデルコース
このモデルコースは、「午前に主要観光・午後はホテルで休息か軽い観光」を基本スタイルとした、体力温存型の5日間プランです。移動はMRT+タクシーを組み合わせ、無理な徒歩移動を避けています。
1日目(到着日):台北へ移動・夜市を少しだけ楽しむ
日本を午前便で出発し、昼過ぎに桃園国際空港着が理想的です(夕方・夜の便でも可)。
- 空港→台北市内:桃園空港MRT(エアポートMRT)で約35〜45分。悠遊カードを購入してから乗車を。直通列車「直達車」なら乗り換えなし。
- ホテルチェックイン&休憩:到着後はまずゆっくり体を休めましょう。
- 夕食:ホテル近くの饒河街観光夜市か、地元のレストランで台湾グルメを初体験。初日の夜市は「お試し程度に短く」が体力的にベストです。
2日目:故宮博物院・士林エリア・北投温泉
- 午前(10:00〜13:00):国立故宮博物院 タクシーまたはMRT+バスでアクセス。開館直後(午前9時〜)に行くと比較的空いています。日本語音声ガイドを活用して主要な展示室を3時間かけてゆっくり鑑賞。
- 昼食(13:00〜14:30):故宮博物院内のレストランまたは士林エリアで台湾料理。
- 午後(15:00〜18:00):北投温泉で日帰り入浴 MRTで士林駅→北投駅→新北投駅と移動(所要約15分)。温泉旅館や公共浴場でゆったり。個室貸し切り浴場なら夫婦・家族でプライベートに楽しめます。
- 夕食:北投の温泉街にある飲食店か、台北市内に戻ってから。
3日目:九份・十分(日帰りツアー)
この日は日本語ガイド付きの現地ツアー(後述)の利用をおすすめします。自力でのバス移動は帰り道が混雑・複雑なため、シニアには特にツアーの方が安心です。
- 午前(9:00〜12:00):十分(シーフェン)でランタン飛ばし体験 十分老街では線路沿いの路地でランタンに願いを書いて空に飛ばす体験ができます。所要10〜15分の体験で思い出になる写真が撮れます。
- 昼食(12:00〜13:00):現地の食堂またはツアー付属の昼食。
- 午後(14:00〜17:00):九份散策 ツアーバスで九份へ移動。「基山街」を散策し、赤ちょうちんが連なる「豎崎路」の階段を眺めながら茶芸館でお茶を一杯。九份は足場が悪いため、散策は無理せず茶芸館でゆっくりすることを優先にしても十分楽しめます。
- 帰路:ツアーバスで台北市内のホテルへ送迎。
4日目:台北市内のんびりコース
- 午前(9:00〜12:00):龍山寺・迪化街エリア MRT龍山寺駅から徒歩3分の龍山寺を参拝(約30〜45分)。その後タクシーで迪化街へ移動(約15分)。台湾茶のお土産を探しながら散策。
- 昼食(12:00〜13:30):迪化街周辺のカフェまたは大稲埕エリアのレストランで郷土料理。
- 午後(14:00〜15:30):大稲埕波止場で休憩&淡水河の眺め 迪化街から歩いて5分。川沿いのベンチで休みながら穏やかな時間を。
- 夕方(16:30〜18:00):中正紀念堂と衛兵の交代式 17:00の交代式(最終)を見学。広場内のバラ公園も美しいです。
- 夕食(18:30〜):行天宮・占い横丁エリア 夕食後に行天宮を参拝し、気が向けば占い横丁で一度占ってもらうのもいい思い出に。
5日目:台北101・帰国
- 午前(9:00〜11:00):台北101展望台 午前の早い時間帯は比較的空いています。89階の展望台から台北市街を一望。ショッピングモール(台北101の4Fまで)でお土産の買い足しも可能。
- 昼食(11:30〜13:00):台北101内またはMRT信義安和駅周辺で台湾最後のグルメ。
- 午後:ホテルチェックアウト後、桃園空港へ移動。空港MRTで約35〜45分。帰国便へ。
コースのポイント:このプランは1日の歩行距離を最小限に抑えています。3日目の九份・十分をガイドツアーにすることで移動ストレスを大幅に軽減できます。体力に余裕があれば猫空(ゴンドラ)を4日目午後に組み込むのもおすすめです。
日本語ガイド付き体験ツアーの活用
個人旅行でも、郊外の九份・十分・故宮などへ行く際には日本語ガイド付きの現地ツアーを使うと、移動のストレスが格段に減ります。特にシニアには以下のようなツアーが便利です。
おすすめ①:九份&十分 日帰りツアー(日本語ガイド)
台北市内のホテルから出発し、十分(ランタン飛ばし体験)→九份(散策・茶芸館)を1日で巡るツアーです。KKdayやVELTRAなどの現地ツアー予約サイトで「九份 十分 日本語」と検索すると複数のプランが見つかります。
料金目安はひとり3,000〜5,000円程度(昼食・入場料は別途の場合も)。帰りの混雑を避けられる点がシニアには特に価値があります。なお、九份老街は「階段が多いため、ご年配の方やお身体の不自由な方は体調やご状況をご検討ください」と明記されているツアーもあります。茶芸館でゆっくりする時間を確保しながら楽しんでください。
おすすめ②:日本語ドライバー付きチャーター車(半日・1日)
KKdayでは「台北周辺・貸切チャーター車ツアー(日本語ドライバー)」というサービスがあり、6時間のチャーターで、九份・十分・故宮・龍山寺など行き先を選べるオーダーメイドコースが利用できます。1〜4名の小グループなら1人あたりのコストが合理的で、スーツケースも積んだまま移動できるため便利です。シニアのご夫婦や親子連れに向いています。
※GetYourGuideには台北・台湾の体験ツアーも掲載されていますが、本記事執筆時点では九份・故宮の日本語ガイドツアーはKKdayやVELTRAのほうがシニア向けの選択肢が豊富なため、そちらをおすすめします。
添乗員付きパッケージツアーという選択肢
「個人手配は面倒」「現地での手続きが不安」という方には、添乗員付きのパッケージツアーが安心です。シニア向けツアーに強いクラブツーリズムでは、60歳以上限定・添乗員同行・ゆったり日程の台湾ツアーが充実しています。
→ 添乗員付きツアーで安心して行くなら: 『クラブツーリズム』 ★海外旅行★サイトでツアーを探す添乗員付きツアーのメリットは、航空券・ホテル・観光がセットで手配の手間がゼロ、困ったことがあれば添乗員に相談できる点です。初めての台湾旅行や、初めての海外旅行には特に心強い選択肢です。
シニアが台湾旅行で気をつけること
①暑さ対策を万全に
台湾は特に5〜9月、気温と湿度が高く、日本の真夏よりもさらに蒸し暑く感じることがあります。帽子・日傘・経口補水液(OS-1など)を必ず持参し、炎天下での長時間歩行を避けましょう。MRTの冷房はとても強力なので、薄手の羽織りものがあると便利です。
②足元は歩きやすい靴を
九份・迪化街・龍山寺周辺など石畳の場所では、ヒールや滑りやすい靴はNGです。クッション性がありグリップのきいたスニーカーが必須です。雨の日の石畳は特に滑りやすいため注意してください。折りたたみ傘も必携です(台湾は突然のにわか雨が多い)。
③海外旅行保険に必ず加入を
台湾は医療水準が高い一方、日本の健康保険は海外では使えません。万が一の通院・入院に備え、海外旅行保険への加入は必須です。5日間で保険料の目安は2,000〜6,000円程度(年齢・補償内容により異なります)。クレジットカード付帯の海外旅行保険は、補償が不十分な場合も多いため、シニアは別途加入することをおすすめします。詳しくは【シニア必読】海外旅行保険の選び方をご参照ください。
④薬は多めに持参
常備薬・処方薬は旅行日数分より2〜3日分多めに持参しましょう。台湾でも薬局はありますが、日本と同じ薬は手に入りません。薬の名前・成分がわかるメモ(英語または中文でも可)を一緒に携帯しておくと安心です。
⑤台湾元の現金を適度に準備
夜市・市場・タクシーなど現金のみの場面が多いです。1日あたり2,000〜3,000元(約10,000〜15,000円)を目安に現金を手元に置いておくと安心です。ATMはコンビニ(セブンイレブン・ファミリーマート)にもあり、日本のキャッシュカードで引き出せる場合があります。
台湾旅行のベストシーズン
シニアにとって台湾旅行のベストシーズンは10〜11月(秋)と3〜4月(春)です。気温が25℃前後で湿度も下がり、観光地を歩くのが最も快適な時期です。また、春節(1〜2月)は店舗の休業が多く交通も混雑するため、できれば避けましょう。
| 時期 | 気候・状況 | シニア向き度 |
|---|---|---|
| 1〜2月(冬) | 15〜20℃。春節期間(1〜2月)は店舗休業・混雑多数 | △ |
| 3〜4月(春) | 20〜25℃。雨がやや多いが快適 | ◎ |
| 5〜6月(初夏) | 25〜30℃。梅雨で雨が多い | ○ |
| 7〜9月(夏) | 30〜35℃。高温多湿・台風リスクあり | △ |
| 10〜11月(秋) | 22〜27℃。最も過ごしやすい | ◎ 最もおすすめ |
| 12月(初冬) | 15〜22℃。観光しやすい | ○ |
まとめ|台湾はシニアにとって「はじめての海外」に最適な旅先
台湾は、飛行時間の短さ・時差なし・日本語が通じる環境・バリアフリーのMRT・口に合う食事・高い治安と医療水準——。シニアが海外旅行で感じる不安のほとんどを、台湾はカバーしてくれます。
九份の石段に不安があるなら、茶芸館でゆっくりするだけで十分です。夜市が混雑しているなら、小さな寧夏夜市や迪化街で楽しめばいい。体力温存を最優先に日程を組めば、70代・80代でも十分に楽しめる旅先です。
まずは自分のペースで、気軽に台湾旅行を計画してみてください。
→ 添乗員付きツアーで安心して行くなら: 『クラブツーリズム』 ★海外旅行★サイトでツアーを探す→ 海外旅行保険の選び方はこちら:【シニア必読】60代・70代・80代の海外旅行保険
※この記事の情報は2026年6月現在の内容をもとにしています。料金・時刻・施設情報は変更になる場合があります。お出かけ前に最新情報をご確認ください。
